ARグラスについて
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ARグラスについて

こんにちは。Social Designチームのキム・ダインです。今回は、ARグラスについてお話ししようと思います。

『名探偵コナン』の主人公である江戸川コナンは、特別なメガネをかけています。このメガネは、犯人の位置を追跡するだけでなく、赤外線探知、拡大機能まで搭載しています。
また、『ドラゴンボール』でもスカウターと呼ばれる珍しいメガネが登場します。相手の戦闘力を測定して情報を得るのに使用されています。
このような、マンガの世界でしかみられなかったメガネが現実のものとなる日が目前に迫ってきました。

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ARグラスはデバイスが取得した空間情報を視界に表示するメガネ型デバイスで、レンズに映し出されたディスプレイによって映像を見たり、道を探したり、ビジネス的な作業など、様々な機能を果たすことができます。
家具などの配置をバーチャルリアリティで実現したり、メールなどの各種通知、天気予報やレシピといった日常に必要な情報を立体的に表示させることができます。また、テレビがなくてもまるで目の前にテレビがあるかのように、映画や放送が見られるようになったり、バーチャルトレーナーからコーチングを受けることも可能です。

AR、VRの違い

それでは、まずARとVRの違いについて見ていきましょう。
AR(Augmented Reality、拡張現実)は、私たちが暮らしている現実世界の中であたかもそこに存在しているかのように仮想情報を表示させることであり、VR(Virtual Reality、仮想現実)はそれとは対照的に私たちが住んでいる現実世界の視覚情報をすべて遮断してつくり出す完全な仮想空間です。ですからARグラスのように簡素な作りではなく目を覆うHMD(Head Mounted Display)というかなり重いデバイスを頭につけなければなりません。

ARもVRも実際には存在しない現実を具現化し、人が認知できるようにする技術という点で共通点がありますが、ARは現実と仮想現実を同時に見ることができるという点で拡張性が高く、VRに比べて産業での活用がより容易だという声もあります。

ARグラスで予想される問題点

ARグラスが大衆化するためには、日常生活で使用する際に予想される問題点の解決策が必要です。例えばプライバシーの侵害に関する問題。実際発売されたGoogle Glassにはいつでも撮影できるカメラが付いていたため、その恐れがありました。見えるものがすべて記録され共有されるのであれば、このようなプライバシーの侵害に対する懸念はぬぐい去ることが難しく、カメラ機能の除去や社会的合意が先行してこそ解決できる問題として考えられています。
安全性の問題もあります。ARはVRと違って完全な仮想世界を見せるわけではないため、相対的に安全であっても、依然として視野の妨害、立ちくらみの発生など物理的事故を誘発する可能性があります。現実との境界を勘違いして発生する事故の可能性もあるので、新しい安全基準の策定と教育が必要だと予想されます。

AR産業の現況

現況としては、GoogleとMicrosoftが、すでにGoogle GlassとHoloLensを通じて市場に参入した状態です。2014年にOculusを買収しVR市場に集中しているFacebookもProject Ariaという名前のARグラスを発売する予定だそうです。

Google Glass

Google Glassは2013年に業界で初めて発売され、テクロノジー業界やファッション業界まで注目するようになりました。機器に装着された小型プロジェクターを利用して、コンピューターが作ったイメージをユーザーの目に投射する方式を持っていて、スマートフォンと連動しての使用も可能です。ただし早く発売された分、短いバッテリー使用時間、ソフトウェアバグ、ARグラスに装着されたカメラを利用した写真撮影のプライバシー侵害の恐れなど、様々な課題があります。

Microsoft HoloLens

MicrosoftのHoloLensは、2015年に発売され現在はHoloLens 2まで出ていますが、個人での使用よりは主に企業や学校で商業用、研究用に活用されています。
NASAでは実際にHoloLens 2を活用して、違う場所にいる人が共有される環境で一緒に働いていて、宇宙船を製作したりバーチャルで火星探査をしたりしているそうです。
メルセデス・ベンツでも整備士たちが車両をより早く効率的に修理できるようにサポートしており、アメリカとイギリスの一部の医科大学の授業ではバーチャルで人体解剖などの教育のために活用しているそうです。

Apple

Appleではこの10年間開発してきたARグラスがあります。
発売が迫っているという声を裏付けるかのように、毎年、新しいOSを公開する場であるWWDC2021を知らせるイメージはすべてメガネをかけています。
Appleは、実際にグローバルサングラス企業であるレイバン(Ray-Ban)出身のデザイナーを迎えてARグラス事業部に投入したということで、デザインはレイバンと似たスタイルを予想しており、Apple WatchのようにiPhoneと連携したウェアラブル製品で、ほとんどの主要機能はiPhoneが担うと思われます。

また、AppleのARグラスにはカメラが装着されていないことが予想されます。おそらく個人のプライバシー侵害問題を考慮したようですが、それではカメラなしでどのようにAppleのARグラスは目の前の状況を認識し、それに合ったARデジタルコンテンツを現実の世界に加えることができるのでしょうか。それは、LiDARという技術を利用します。

LiDARとは、Light Detection and RangingまたはLaser Imaging Detection and Rangingの略称で、光を用いたリモートセンシング(遠隔からセンサーを使って感知する)技術のことです。対象物にレーザーを照射して散乱光や反射光を分析することで、対象物までの距離や対象物の形状、性質を測定することができます。テスラを除いたUber、GoogleのWaymo、トヨタなどの自律走行車両(Self-driving car)にも使用されています。

AppleがiPhone 12 Proと新たに発売したiPad ProにLiDARスキャナを搭載した理由は、単にカメラ性能を改善してARコンテンツを使用するためだけでなく、まさに多くの人が期待しているARグラスの発売を控えているからだという見方が多いです。なぜなら、このLiDARスキャナはAR技術の精巧化の基本となるからです。
AppleのCEOティム・クックも、ARをスマートフォンに次ぐ最も強力な次世代プラットフォームとして挙げており、毎年iOSに新しいAR関連機能を追加しアップデートしています。

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Apple、Google、Facebookの3社でスマートフォンに次ぐフィールドとしてはAR分野に注目しています。
机の前に座ってパソコンを使う世の中を経て、現在はその機能が手のひらに収まっているだけでなく、これからは手を使わなくてもパソコン同様の機能が使える環境が訪れるだろうと考えているのです。
急速に変化するIT産業の動向を把握することはLINEのデザイナーとして非常に興味があったため、新しく発売されるARグラスについても一緒に調べる価値があると考えました。
また、「アイアンマン」に登場するAIのジャービスによるサポートもARグラスだと言えそうですし、ポケモンGOなどもそうかもしれません。探してみると既に私たちの周囲にもAR技術が多く溶け込んでいるようです。

誰がARグラス市場を占有するのかはまだ未知数ですが、スマートフォンが登場したときのようにARグラスが私たちの生活に浸透する日も遠くなさそうですね。
今夜は、すでに私たちの生活に深く浸透しているARベースの「ポケモン GO」をしながら過ごすのはいかがでしょうか??
以上、ARグラスに対するレビューでした。ありがとうございます。

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