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「LINEノベル」のデザインで大切にしていること

こんにちは。UIデザイン4チームの熊田です。今年の8月にリリースした「LINEノベル」のデザインを担当しています。
LINEノベルは、自由に小説を投稿することができ、また、投稿された作品に加えて書籍化されているメジャーな作品(レーベル作品)も読むことができる新しい小説プラットフォームです。
投稿作品はすべて無料で、レーベル作品も3話まで無料で公開されており、4話以降は1話20コイン(20円)で購入、もしくは、無料チケットを使用することで読み進めることができます。無料チケットは自分の読書時間に応じて配布され、「読めば読むほど無料」となります。

今回は、LINEノベルのデザインプロセスを振り返り、私がUIデザインにおいてどんなことを大切にしているのか少しだけお話しできればと思います。あくまで私自身の例であり正解かどうかはわかりませんが、少しでも参考になる部分があれば嬉しいです。

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1.目的(コンセプト)を明確にする


ゴールがはっきり見えないまま歩き出してはいけません。
はじめに、サービスにおいて最も重要な目的(機能)は何なのかしっかり考えます。コンセプトが曖昧なまま作られたUIは、あれもこれも詰め込んでしまい分かりにくいものになってしまいます。
どんなユーザーでも迷わず使えるように、UIは最も重要な目的にフォーカスし、それ以外の部分はできる限り削ぎ落としていくべきです。
特に画面の小さいスマートフォン向けのサービスでは、なおさらUIは簡潔にするべきだと思います。

このサービスにおいて最も重要な目的は「小説を読むこと」ですので、

小説を探しやすく、快適に読めること

これを今回のUIのコンセプトと定めました。このコンセプトを実現するために、今後のプロセスを進めていきます。今後どんな事情があっても、このコンセプトだけは損なわれてはいけません。

2.ベンチマーキング​

コンセプトが定まりましたので、次にベンチマーキングを行います。
実際に手を動かしてデザインをすることと同じくらい、ベンチマーキングは大切です。
自分一人でデザインのパターンをいくつも用意することは大変ですが、世の中には既にあらゆるデザインが存在します。それらの中から今回のプロジェクトに使えそうなものを集めていきます。それだけでデザインの時間と労力を大幅に削減できますし、世界中のデザイナーの素晴らしいアイデアやインスピレーションを発見することができます。
ある程度素材が集まったらチームメンバーでディスカッションを行い、UIの方向性を探っていきます。
なお、ベンチマーキングは普段から習慣的にしておくと良いでしょう。
アイデアやパターンで参考になるものを普段からストックしておくことで自分の引き出しが増え、いざデザインしようとなった時にはすぐ取り出すことができます。
普段から最新のデザインに触れていれば自然とトレンドへの理解も深まります。

ベンチマーキングにはこちらの記事が参考になると思います。

同時に、競合の調査も行います。
競合サービスは同じテーマのものを時間と労力を使って私たちより先に作ってくれていますので、何よりも参考になるものです。良い点、改善すべき点を分析・把握することで、より自分たちの進む方向が見えてくるでしょう。

3.プロトタイピング​

ベンチマークによっていくつかの方向性が見えてきたところで、つぎにプロトタイプを作っていきます。プロトタイプは、チームメンバーでディスカッションができるように最低でも3パターンくらいは用意します。
特にデザイナー以外のメンバーとコミュニケーションをする場合は目に見えるものがあるかないかで効率が全然変わってきます。ワイヤーフレームでも良いので、なるべく早い段階からプロジェクトチーム全体に共有してディスカッションをしていった方が、その後の進行はよりスムーズになると思います。
プロトタイプを作るには、必要な要素を洗い出し、取捨選択と優先順位付けをしていきます。重要な要素はより目立つように、補足的な要素はより控えめに、そうして整理していくことで自然と「あるべき姿」に近づいていくはずです。
ユーザーにとって本当に必要な情報は何か、それは適切に配置されているのか、じっくり精査していきます。

4.デザイン

プロトタイプがまとまったところで、いよいよデザインをしていきます。
ここまでのプロセスでおおよその形はすでに見えていると思いますので、ディテールを仕上げていきます。
デザインの細かい工程までお話しすると長くなってしまうので今回は割愛しますが、細部の細部まで徹底的にこだわって、リリースの直前まで、さらにリリースしてからも根気強くブラッシュアップを繰り返します。
細部に神は宿る」とは使い古された言葉ですが、やはり真理だと思います。

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5.さいごに​

私は昔からアウトドアやミリタリーのアイテムが好きです。
ファッション的なものもありますが、本気のアウトドアやミリタリーのアイテムは命を守るための道具として、徹底的に機能を追求して無駄が削ぎ落とされています。形に必然性があって、そういうところに美しさを感じるんですよね。
そして、私はUIもやはり道具だと思っています。
目的のためによく整理され、細部まで丁寧に仕上げられたUIは触っているだけでとても気持ちがいいものです。そんな気持ちのいいUIを目指して、LINEノベルはこれからも改良を続けていきます。

LINEノベルはまだ生まれたばかりのサービスです。
これからもどんどん進化していきます。
皆さんもぜひLINEノベルを使ってみてください!



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LINE株式会社のUI/UX、スペースデザイン、ブランドデザイン、イラスト、映像制作をデザインする「クリエイティブセンター」の公式noteです。https://twitter.com/linecreative_jp

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